学会通信 第14号


会長あいさつ 会長 岡村興一

日本歯科東洋医学会関東甲信越支部設立

学会運営の基本的考え方として「分権化」「有機化」「ボーダレス化」「融通性」「固有性」の5つを掲げてきましたが、その中にある分権化を具有化する事業として地方支部の充実があります。関西(近畿北陸)、九州をはじめ、東海、北海道の4支部がすでに活動していますが、さる4月11日(日)東京・八重洲のクラヤ三星堂ホールで関東甲信越支部設立総会が開催され、いよいよ第5番目の支部が発足することになりました。東北と中国・四国ブロックがまだ準備中ではありますが、これによりほぼ全国の支部ネットワークができたことになります。設立準備委員長として労をとってきていただきた片山伊九右衛門先生が初代支部長に指名就任されましたが、今までの幅広い知識と経験を生かしていただき、支部はもちろんのこと、日本歯科東洋医学会の発展のためご尽力いただきたいと思います。

東洋医学には、学問的側面と技術的側面、そして社会的側面があります。歴史的背景とその特性を考えれば、アカデミズム主導の中央集権的普及よりも、各地域におけるサブカルチュアとしての地域保険ネットワークによる大衆の支持が大事であり、各支部の地域での役割は今後ますます重要になると思われます。

一方、当学会が設立されてから22年目を迎え、学会内の学術プログラムもたいへん充実してきましたが、学問的側面における歯科東洋医学の基礎研究と学問の体系化には、学校や研究機関とのさらなる協力連携が不可欠であります。ボーダレス化のなかにある国際・業際・学際部門、とりわけ学際的領域における内容充実が急務と思われます。特に既存の歯科医学教育プログラムに(歯科)東洋医学がどこまで参入しうるかは、本学会の役割を含め今後の大きな課題といえるでしょう。

「進化 transformation」は組織の根本的理念の変容を意味しますのでそう簡単には起こりえません。これは単なる「変化 change」とは区別されるものです。しかし「代謝的変化」は組織の成長のためにむしろ必要なものといえます。時を図り積極的に変化を許容する姿勢は本会会務においても大事なことだと思います。新年度を迎えましたが、以上報告と現在の心境を述べさせていただきました。会員諸兄のご意見とご批判をいただきたいと思います。
(2004.05.16)

第22回日本歯科東洋医学会総会・学術大会のご案内

日本歯科東洋医学会 2004年度研修会のご案内

認定医認定委員会報告

認定医認定委員会委員長 小山悠子

認定医資格申請と更新の期限が、6月末日と迫っています。第13号の学会通信でもお知らせいたしましたが、細則が改定されておりますで。お間違いのないようご確認ください。以下に細則改定箇所を記しますので、過去の学会誌に掲載されている認定医制度施行細則を併せて参考似、申請書類の作成をなされるようお願い申し上げます。
日本歯科東洋医学会認定医制度施行細則(改訂箇所を下線で示す)

第3条(2)b. 日本東洋医学会支部学術大会・学会の認める学術集会・・・1回 3単位
第3条(2)c. 学術集会の出席単位は、日数・時間にかかわらず1回とする。→全文削除
第3条(3)a. 日本歯科東洋医学会学術大会・・・演者・講師 1回 10単位
第3条(3)b. 日本歯科東洋医学会支部学術大会・学会の認める学術集会・・・演者・講師 1回 8単位
第3条(6)認定研修会の受講(認定委員会の認めたものに限る)
a.日本歯科東洋医学会学術大会・支部学術大会における指定研修講座・・・1回 3単位
(指定された特別講演などを受講した場合)
b.認定研修会(学術委員会・支部主催1日コース)・・・1回 2単位
c.認定特別研修会・・・1回 5単位→全文削除
第4条(6)認定研修会の受講・・・10単位以上(ただし同一認定研修会の重複受講は認めない)
第4条 2.前項の(3)(4)が必要基準単位に満たない場合であっても、研修単位の加算により累積単位数を60単位以上取得した者には申請資格を与えるものとする。
第7条 規則第11条に規定された認定資格の更新にあたっては、付表1の定める研修単位の加算により、認定期間6年の間に60研修単位以上を取得することとする。

支部だより

総務部部長 沼 智博

会誌第23巻 第1・2号の編集について

[学会誌編集委員会委員長 戸田一雄]

 学会誌編集委員会ではただいま、平成16年8月末日発行に向け、会誌第23巻第1・2号の編集を進めております。今回は投稿論文をはじめ、第11回国際大会・第21回学術大会で発表いただいた招待講演などの論文、総説、会員名簿などが掲載される予定です。委員会では会誌をますます充実させるため、努力しておりますが、新しい企画のアイディアなどがありましたら、ご一報いただければ幸いです。

国際交流部報告

国際交流部部長 戴 昭宇

学会は新春交流訪中団を結成

1.「第4回中国中西医結合口腔学会」に参会する本学会の代表団が結成
 中国中西結合口腔学会主催、国家衛生部および中国中西医結合学会の後援を得た「第4回中国中西医結合口腔学会」が、5月28日~30日に浙江省温州市で開かれる。
 大会組織委員ならびに大会主席である徐 治鴻教授(北京大学口腔学院)からの要請に応じて、本学会は岡本興一会長、飯田良昭先生、椋梨兼彰先生、成田 優先生と国際交流部の戴 昭宇という5人が、参会代表団を結成している。

 今回の学会では、中国各地の中医学または中西医結合的な口腔科分野の研究と臨床に携わる先生方が集まって、学術交流を行ない盛会となる見込みである。また、大会組織委員会は日本歯科東洋医学会の先生方との交流をたいへん重視しており、会期中に日本代表団との特別座談会も企画されているそうだ。
 本学会代表団はこの間開通したばかりの成田-杭州という航路より開催地の温州に入る予定。浙江省にある杭州は、昔から中国でも有名な景勝地であり、温州も近年来の経済開発によって凄まじく躍進し、中国全土からの注目を浴びている裕福な地域である。今回は、学会交流と伴って、さぞ多くの見所があると思われるが、参会報告は次回の楽しみとして、また改めて報告させていただきます。

2.「第2回日本中医学大交流会」が本年8月29日に東京で開催
 去る2003年8月9日、中医学留学経験者連絡協議会(TCMN、日本人団体)と在日中国科学技術社連盟医薬協会(中国人団体)との共催で、「第1回日本中医学大抗流会」が東京で開かれた。日本各地にある多数の中医学団体は史上初めて野合流を実現し、300人以上の参加者達が台風の中で一堂に会し、総会・分科会と懇親会のいずれも大盛況で盛り上がった。
 本学会の岡本興一会長は、スピーチを要請され、日本歯科東洋医学会を大いにアピールした。また、国際交流部の戴 昭宇も共催者の在日中国科学技術者連盟医薬協会を代表して、そのグループ関連活動を報告した。

去年の交流に続き、2004年8月29日には、東京の品川きゅりあんで「大2回日本中医学大交流会」の開催が決定されている。総会とともに、中医薬分科会・鍼灸分科会・中医薬膳分科会.中医美容分科会・気功分科会も開催する予定。現在は論文募集中。本学会の多くの先生方のご参加が強く期待される。
会に関する詳しいご案内は、2004年中医学大交流会ホームページURL: http://www.nexsite.net/jcstcm、メーリングリストにご登録ください。交流会開催に関する情報やご案内は、メーリング・リストを利用して配信いたします。本メーリングリストには中医学の関係者であればどなたでもご参加いただくこtができ、中医学に関係する話題であれば、本交流会以外の話題についての投稿も歓迎いたします。本メーリング・リストにぜひご参加のうえ、積極的な情報交換にご活用ください。

投稿先メールアドレス:jcstcm@yahoogroups.jp
お問合わせアドレス:jcstcm-owner@yahoogroups.jp
メインページのURL:http://www.egroups.co.jp/group/jcstcm

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